「夏場の特殊清掃はなぜ難しいのか?」臭い・害虫・建物への影響など、実際によくあるケースをご紹介
「夏は冬より大変と聞きました」

今年も猛暑ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか?先日、とある方から、
「夏場の特殊清掃は通常よりも特に大変と聞いたのですが、本当ですか?」
というご質問をいただくことがありました。
結論から言うと、季節によって作業内容が大きく変わるわけではありませんが、夏場は現場の状況が急速に変化しやすく、より慎重な対応が必要になるケースがあります。
今回は、実際によくある事例をご紹介します。
臭いが短期間で強くなることがあります
気温が高い時期は、室内の臭いが短期間で強くなることがあります。
特に窓を閉め切った住宅では、室内に熱がこもりやすく、冬場よりも臭いが強く感じられるケースがあります。
そのため、同じ現場でも季節によって必要な作業が変わることがあります。
害虫が発生しやすくなります
夏場は、ハエやウジなどの害虫が短期間で大量に発生することがあります。
害虫の発生状況によっては、清掃だけではなく、先に害虫への対応を行ってから作業を進める場合もあります。
臭いの原因が建物まで及んでいることもあります
夏場に限ったお話ではありませんが、臭いの原因が残っていることがあります。
「夏場で臭いが強くなっている時期なので急いで特殊清掃をお願いした。」
「特殊清掃を依頼したが、終わってみるとまだ臭いが残っている気がする。」
「作業完了時には臭いが消えていたが、夏の暑い日が続くと臭いがまた出てきたきがする。」
など、実際にこのようなお話を伺うことがあります。
ある現場では、床材を撤去してみると、さらに下の木材まで影響が及んでいたケースもありました。
このような場合は、表面や床材だけを清掃しても臭いが改善しないため、必要な範囲で撤去や復旧作業を行うことがあります。
近隣への配慮がより重要になります
夏場は窓を開けて生活されているご家庭も多いため、集合住宅や隣接した家がある場合などは、臭いが周囲へ広がらないよう配慮しながら作業を進めることも大切になります。
現場の状況に応じて作業方法を工夫し、できるだけ周囲への影響を抑えられるよう対応しています。
作業時間が長くなることもあります
このように、夏場は臭いが強くなりやすく、害虫も発生しやすいため、通常より確認や清掃に時間がかかるケースがあります。
また、消臭作業を繰り返し行う必要がある現場や、臭いの原因を一つずつ確認しながら作業を進める現場もあります。
現場によって必要な作業は異なるため、作業日数や工程も一律ではありません。
夏だから特別な作業をするわけではありません
「夏だから特別な薬剤を使う」「冬とは全く違う作業をする」というわけではありません。
現場ごとの状況を確認し、
・臭いの状態
・害虫の発生状況
・汚染範囲
・建物への影響
などを確認しながら、その現場に合った方法で作業を進めています。
最後に
夏場は気温が高いため、臭いや害虫の発生が進みやすく、「思っていたより状況が深刻だった」というケースも少なくありません。
一方で、「夏だから必ず大掛かりな特殊清掃になる」というわけでもありません。
実際には、消臭や除菌で対応できる場合もあれば、床材の一部撤去や復旧作業が必要になる場合もあり、必要な作業は現場ごとに異なります。
そのため、私たちも現場を確認する前から作業内容を決めつけることはありません。
気温の高い時期だからこそ、建物の状態や臭いの広がり方、衛生面などを一つひとつ確認し、その現場に合った方法を考えながら作業を進めています。
夏場の特殊清掃は、「夏だから大変」ということではなく、季節による現場の変化を踏まえながら、その状況に合わせた対応が求められる作業だと考えています。