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遺品整理を自分でやる?業者に頼む?判断するポイント|遠方の実家・空き家整理にも

その他

遺品整理を自分でやるか業者に頼むか迷っている方へ。実家が遠方・県外にある、親が施設に入居して空き家になったなど、遺品整理・実家の片付けを業者へ依頼する判断ポイントを実例を交えて解説します。

「親の家を片付けたいけれど、自分たちでやるべきなのか、遺品整理業者に頼んだ方がいいのかわからない」

このように悩まれる方は少なくありません。

特に最近は、親御さんが施設へ入居したことで実家が空き家になり、県外に住む子どもが実家の整理をしなければならない、というご相談もあります。

「帰省したときに少しずつ片付ければいい」

と思っていても、仕事や家庭の都合で、実家の整理のためだけに何度も帰省することは簡単ではありません。

一方で、急いでいるわけではないので、

「できれば家族でゆっくり考えながら整理したい」

というお気持ちもあるでしょう。

では、遺品整理や実家の片付けは、どのような場合に自分で行い、どのような場合に業者へ依頼するとよいのでしょうか。

この記事では、遺品整理を自分で行う場合と業者に依頼する場合の違い、判断するポイント、遠方の実家を整理する場合の注意点について、実際のご相談事例を交えてご紹介します。

「遺品整理」と「実家の片付け」は少し違います

まず、「遺品整理」という言葉について整理しておきましょう。

一般的に遺品整理とは、亡くなられた方が残した家具・家電・衣類・日用品などの家財を整理することをいいます。

一方、親御さんが老人ホームや介護施設などへ入居され、実家に誰も住まなくなった場合は、

  • 生前整理
  • 家財整理
  • 実家の片付け
  • 空き家整理

などと呼ばれることもあります。

今回のように、

「両親が施設へ入居したため、実家が空き家になった」

というケースは、亡くなられた後の遺品整理とは少し事情が異なります。

ただ、実際のご相談では、

「親の遺品整理をしたい」

「実家を片付けたい」

「親が施設に入ったので家を整理したい」

など、さまざまな言葉でお問い合わせをいただきます。

大切なのは呼び方ではなく、

「残すものを整理しながら、この家を今後どうするのか」

を考えることです。

 

遺品整理を自分で行うメリット

遺品整理や実家の片付けは、必ず業者に依頼しなければならないものではありません。

時間や体力に余裕があり、ご家族で整理できるのであれば、自分たちで進める方法もあります。

 

1.自分たちのペースで進められる

急いで片付ける必要がなければ、

「今日はこの部屋だけ」

「今回は引き出しの中だけ」

というように、少しずつ整理できます。

特に、思い出の品が多い場合は、家族で話しながら整理する時間そのものが大切になることもあります。

 

2.思い出の品をじっくり確認できる

写真、アルバム、手紙、趣味の品などは、単純に「必要・不要」だけでは判断できません。

家族で、

「これは残しておこう」

「これは兄弟に確認しよう」

などと話しながら整理することで、後から後悔することを防ぎやすくなります。

 

3.業者へ依頼する費用を抑えられる

自分たちでできる作業については、業者への依頼費用を抑えることができます。

ただし、

「自分でやれば完全に無料」というわけではありません。

粗大ごみの処分費、家電リサイクル料金、車両費などが必要になる場合があります。

また、遠方の実家の場合には、交通費や宿泊費なども考える必要があります。

 

自分で整理するのが向いているのはこんなケース

例えば、次のような場合は、自分たちで少しずつ整理する方法も考えられます。

  • 実家が近い
  • 家族が定期的に通える
  • 家財がそれほど多くない
  • 大型家具が少ない
  • 時間に余裕がある
  • 急いで退去する必要がない
  • 家族で整理する時間を作れる
  • 思い出の品を家族で確認したい

特に、

「急いでいない」「家族で整理すること自体に意味がある」

という場合は、無理にすべてを業者へ依頼する必要はありません。

 

 

反対に、遺品整理業者に依頼した方がよいケース

一方で、

「自分たちでやりたいけれど、現実的には難しい」

というケースもあります。

特に大きなポイントになるのが、

距離・時間・家財の量

です。

 

遠方の実家は「帰省したついで」に片付けるのが難しい

親御さんが施設へ入居した後、

「実家は空き家になったけれど、自分は県外に住んでいる」

というケースは珍しくありません。

例えば、

  • 東京・大阪など県外に住んでいる
  • 兄弟姉妹もそれぞれ別の地域に住んでいる
  • 仕事がある
  • 子育てがある
  • 夫婦で休みを合わせる必要がある
  • 帰省できるのが年に数回

という状況です。

そのため、

「帰省したときに少しずつ片付ければいい」

と思っていても、実際にはなかなか進みません。

 

実際にあった県外からのご相談

この夏、私たちにも、県外から帰省されたご夫婦から、空き家となったご実家の整理についてご相談をいただきました。

ご両親はすでに施設へ入居されており、実家は空き家になっていました。

今回のケースは、急いで家を片付けなければならないという状況ではありませんでした。

ご家族としても、

「急いで全部処分するのではなく、相談しながらゆっくり考えたい」

というお気持ちでした。

しかし、ご夫婦とも県外にお住まいのため、

「整理するためだけに、また二人の休みを合わせて帰省するのはなかなか難しい」

というお話がありました。

これは、遠方に実家をお持ちのご家族からよく伺う悩みの一つです。

 

「急いでいない」と「自分たちでできる」は別の問題です

ここは、実家の整理を考えるうえで意外と重要なポイントです。

「急いでいないのであれば、自分たちでやればいい」

と思うかもしれません。

しかし、

「急いでいるかどうか」と「自分たちで無理なくできるかどうか」は別の問題です。

例えば、年に1~2回しか帰省できない場合、一度の帰省で整理できる量には限界があります。

家具を一つ運び出すだけでも時間がかかります。

粗大ごみや不用品を処分する場合には、自治体のルールを確認し、回収の手配などをする必要もあります。

「これは捨てていいのか?」

と考えているうちに、帰省期間が終わってしまうこともあります。

そのため、

「急いでいるから業者」ではなく、「自分たちで無理なくできるか」で考える

ことも大切です。

 

遺品整理業者に頼むメリットは「全部丸投げ」だけではありません

遺品整理業者に依頼すると、

「家の中の物を全部処分してもらう」

というイメージを持たれる方もいるかもしれません。

しかし、必ずしもそうではありません。

例えば、

  • これは残す
  • これは処分する
  • これは判断を保留する

というように、ご家族の希望を確認しながら整理することもできます。

また、

「家族で確認したいものは自分たちで確認し、大型家具や大量の家財だけ業者に依頼する」

という方法もあります。

 

「全部自分で」か「全部業者に」かの二択ではありません

遺品整理や実家の片付けでは、

自分で全部やる

か、

業者に全部任せる

かの二択で考える必要はありません。

例えば、

家族で確認したいもの

  • 写真・アルバム
  • 貴重品
  • 通帳・印鑑などの重要なもの
  • 手紙
  • 思い出の品
  • 家族で相談して決めたいもの

業者に依頼しやすい作業

  • 大型家具の搬出
  • 大量の家財の分別
  • 不用品の搬出
  • 家全体の整理
  • 遠方から依頼する場合の作業

というように、役割を分ける方法もあります。

 

実家を整理するときは「この家を今後どうするか」も考える

親御さんが施設へ入居して実家が空き家になった場合、家財を整理することだけが問題ではありません。

その後、

「この家をどうするのか」

という問題も出てきます。

例えば、

  • しばらく空き家として残す
  • 家族の誰かが住む
  • 売却する
  • 解体する
  • 将来的に活用する

などです。

今後の予定によって、必要な家財整理の範囲も変わることがあります。

そのため、

「何を捨てるか」だけでなく、「この家をどうするか」も考えながら整理する

ことが大切です。

 

家の今後について迷ったら、不動産会社への相談も

実家の整理についてご相談を受けていると、

「荷物を片付けた後、この家をどうしたらいいのかわからない」

というご相談をいただくこともあります。

例えば、

「もう誰も住む予定がない」

「売却した方がいいのかわからない」

「空き家のままにしておいて大丈夫なのか」

「家を売るなら、どこまで片付ければいいのか」

といったケースです。

こうした不動産そのものについての判断は、私たちが行うものではありません。

そこで、必要な場合には、ご本人・ご家族のご希望を確認したうえで、連携している不動産会社をご紹介することもあります。

遺品整理や家財整理だけでなく、

「整理した後、この家をどうするのか」

まで考えておくことで、ご家族にとって無理のない進め方を検討しやすくなります。

もちろん、

「まだ売るかどうか決めていない」

という段階でも構いません。

まず家の状況を整理し、そのうえで今後について考えるという方法もあります。

 

「片付け」と「不動産のこと」を別々に考えなくても大丈夫です

遠方に住んでいる場合は、例えば、

① 実家の状態を確認する

② 残すものを整理する

③ 家財を整理する

④ 家の今後を考える

⑤ 必要であれば不動産会社へ相談する

というように、一つずつ進めていくことができます。

最初から、

「売却する」

「解体する」

と決める必要はありません。

逆に、家の今後が決まっていないのに、すべての家財を急いで処分する必要もありません。

ご家族が納得できる順番で考えることが大切です。

 

遺品整理業者に依頼するか迷ったら、この7項目をチェック

次の項目に当てはまるか考えてみてください。

① 実家までどのくらい距離がありますか?

近ければ自分で通いやすいですが、県外など遠方の場合は負担が大きくなります。

② 年に何回くらい整理できますか?

年に何度も通えるのか、年に1~2回しか帰省できないのかでは大きく違います。

③ 家族で休みを合わせられますか?

夫婦や兄弟で整理する場合、全員の予定を合わせる必要があります。

④ 家財はどのくらいありますか?

衣類や小物だけなら整理しやすいかもしれません。

一方で、

  • タンス
  • 食器棚
  • ベッド
  • ソファ
  • 冷蔵庫
  • 洗濯機
  • テレビ

など、大型家具・家電が多い場合は搬出そのものが大変になります。

⑤ 処分方法を調べたり手配したりできますか?

不用品は、すべてまとめて処分できるわけではありません。

自治体のルールを確認したり、粗大ごみの手配をしたり、家電リサイクルが必要なものを確認したりする必要があります。

⑥ 思い出の品を家族で確認する時間がありますか?

業者に依頼する場合でも、すべてを一任する必要はありません。

「写真だけは家族で確認したい」

「書類は自分たちで確認したい」

というように、家族で確認する部分と業者に任せる部分を分けることもできます。

⑦ 今後、この家をどうする予定ですか?

  • しばらく空き家として残す
  • 売却する
  • 解体する
  • 誰かが住む
  • 活用する

など、今後の予定によって必要な整理の範囲が変わることがあります。

 

こんな場合は、一度業者へ相談してみてもいいかもしれません

例えば、

☐ 実家が県外・遠方にある
☐ 帰省できる回数が少ない
☐ 家族で休みを合わせにくい
☐ 家財が多い
☐ 大型家具が多い
☐ 空き家になっている
☐ 家を売却・解体する可能性がある
☐ 自分たちだけでは搬出できない物がある
☐ 処分方法を調べる時間がない
☐ 何を残すべきか整理できていない
☐ どこから手を付ければいいかわからない

いくつか当てはまる場合は、

「自分たちで全部やる」以外の方法も考えてみる

とよいでしょう。

 

遺品整理業者を選ぶときは「料金だけ」で決めない

業者へ依頼することを決めた場合、料金だけでなく、次のような点も確認しましょう。

  • 見積もりの内容
  • 追加料金の有無
  • 何が料金に含まれているか
  • 探している物への対応
  • 作業内容
  • 作業後の確認
  • キャンセル条件
  • 遠方からでも相談・依頼できるか

特に県外・遠方から依頼する場合には、

「現地に何度も行かなくても進められるか」

という点も重要です。

料金だけでなく、

「自分たちが困っていることをきちんと聞いてくれるか」

という視点で業者を選ぶことをおすすめします。

 

私たちが大切にしているのは「捨てること」だけではありません

遺品整理というと、

「家の中の物を全部処分する仕事」

と思われることがあります。

しかし、私たちはそうではないと考えています。

大切なのは、

「何を残し、何を整理するのか」

を一緒に考えることです。

特に遠方にお住まいのご家族の場合、

「本当は自分たちで確認したいけれど、何度も帰省するのは難しい」

ということがあります。

そのような場合には、ご家族が確認したい物や残したい物を事前に伺い、できるだけご希望に沿った形で整理を進めることが大切です。

また、必要に応じて不動産会社をご紹介するなど、

「家財を整理して終わり」ではなく、その後のことも考えながら進められるようにすること

も大切にしています。

 

よくある質問

Q. 遺品整理は全部自分でやった方がいいですか?

必ずしもそうではありません。

時間や体力、家財の量、実家までの距離などを考えて、自分でできる部分と業者へ依頼する部分を分ける方法もあります。

Q. 遠方に住んでいても遺品整理を依頼できますか?

はい。

県外など遠方にお住まいの場合でも、まずは家の状況やご希望を伺い、どのように整理を進めるかご相談いただけます。

「何度も帰省するのが難しい」という理由からご相談いただくケースもあります。

 

Q. 親が施設に入った後の実家の片付けも依頼できますか?

はい。

亡くなられた後の遺品整理だけでなく、親御さんが施設へ入居したことによって空き家になった実家の家財整理についてもご相談いただけます。

 

Q. まだ家を売るかどうか決めていなくても相談できますか?

もちろんです。

家を売るかどうか決まっていない段階でも、まず家財整理について相談することができます。

必要に応じて、ご希望を確認したうえで連携している不動産会社をご紹介することもあります。

 

Q. 自分で片付けるか業者に頼むか迷っています

すぐに依頼を決める必要はありません。

実家までの距離、帰省できる頻度、家財の量、家族で作業できる時間などを整理して、無理なく進められる方法を考えることをおすすめします。

 

まとめ|自分でやるか業者に頼むかは「距離・時間・物量」で考える

遺品整理や実家の片付けは、必ず業者に依頼しなければならないものではありません。

時間に余裕があり、実家も近く、ご家族で整理できるのであれば、自分たちで少しずつ進める方法もあります。

一方で、

遠方に住んでいる。

帰省できる回数が少ない。

夫婦や兄弟で休みを合わせにくい。

家財が多い。

という場合には、業者へ依頼することで、ご家族の負担を減らせることがあります。

そして、

「全部自分で」か「全部業者に任せる」かの二択ではありません。

家族で確認するものと、業者に任せるものを分けることもできます。

今回、私たちがご相談いただいた県外からのご夫婦も、急いで処分するのではなく、相談しながら整理の方法を考えていくというお話でした。

実家の整理は、時間があるからこそ、焦らず考えることもできます。

一方で、

「時間がある」と「自分たちだけでできる」は別のことです。

また、家財を整理した後に、

「この家をどうするのか」

という問題が出てくることもあります。

その場合も、最初から結論を急ぐ必要はありません。

遺品整理・家財整理について相談しながら、必要に応じて不動産会社などにも相談し、少しずつ今後の方向を考えていく方法があります。

 

「まだ急いでいないけれど、どうしたらいいかわからない」という方へ

株式会社その先にでは、遺品整理だけでなく、親御さんの施設入居後に空き家となった実家の家財整理についてもご相談いただけます。

「まだ売るかどうか決めていない」

「急いで片付ける必要はないけれど、帰省するたびに整理するのは難しい」

「何を残して、何を整理すればいいのかわからない」

そんな段階からでも構いません。

まずは現在の家の状況や、ご家族の希望をお聞かせください。

必要に応じて、連携している不動産会社のご紹介についてもご相談いただけます。

「何から始めればいいのかわからない」

というところから、一緒に整理していくことができます。

※孤独死の場合は、通常の遺品整理とは異なり、電気・水道・相続・各種手続きなど、先に確認しておきたいことがあります。詳しくはこちら。