孤独死のあった家はどうする?特殊清掃後の対応とリフォーム・解体の判断|鳥取
孤独死のあった家はどうする?特殊清掃後の対応とリフォーム・解体の判断|鳥取

身近な方が一人で亡くなり、発見まで時間が経っていた。
そのような場合、
「この家はこのまま住めるのだろうか?」
「特殊清掃をすれば元に戻るのだろうか?」
「床まで壊さないといけないのだろうか?」
「リフォームした方がいいのか、解体した方がいいのか?」
「この家を売ることはできるのだろうか?」
など、さまざまな疑問が出てくると思います。
孤独死があった家は、まず必要な確認や手続きを行ったうえで、現場の状態を確認し、必要に応じて特殊清掃・消臭・家財整理・床や建材の処置などを検討します。
そして、特殊清掃の現場で非常に重要なのが、発見後の早期対応です。
体液などが床材や建材の内部まで浸透してしまうと、表面を清掃するだけでは対応できず、床の撤去や交換、リフォームなどが必要になる場合があります。
今回は、孤独死があった家をその後どうするのか、特殊清掃だけで済む場合とリフォーム・解体が必要になる場合の違い、そして発見後に早めの相談が重要な理由について解説します。
孤独死があった家は、まず何をすればいい?
孤独死を発見した直後は、すぐに掃除や片付け・特殊清掃の依頼を始めるのではなく、まず必要な通報や確認を行うことが優先です。
警察などによる確認が必要な場合は、その対応が終わるまで現場をそのままにしておく必要があります。
その後、現場への立ち入りが可能になった段階で、室内の状態を確認し、特殊清掃が必要かどうかを判断します。
ここで知っておいていただきたいのが、
特殊清掃は「臭いが強くなってから依頼するもの」ではない
ということです。
孤独死の現場では、臭いだけでは判断できない汚染が床材や建材などに及んでいる場合があります。
そのため、発見後に現場へ立ち入れるようになったら、できるだけ早い段階で専門業者へ相談することが大切です。
体液は時間の経過によって床や建材へ浸透することがあります
孤独死の現場では、身体から出た体液などが床へ広がっていることがあります。
その状態で時間が経過すると、床材の種類や状態、体液の量などによっては、表面だけでなく、
- ・フローリングの隙間
- ・畳
- ・畳の下の床材
- ・床の下地
- ・木材
- ・床と壁の境目
- ・建材の隙間
- ・コンクリートの内部
などへ浸透してしまう場合があります。
特に木材や下地などの内部まで影響してしまうと、表面を拭き取っただけでは十分な処置ができないことがあります。
その結果、
特殊清掃だけでは対応できず、床材の撤去や下地の処置、交換、リフォームなどが必要になる場合があります。
だからこそ、孤独死が発見された場合は、「臭いが出てから」ではなく、できるだけ早い段階で状態を確認することが重要です。
発見後は、できるだけ早く特殊清掃業者へ相談する
「まだ臭いがそれほどしない」
「見た目ではそれほど汚れていない」
という場合でも、専門的な確認が必要になることがあります。
状況によっては、特殊清掃で使用する薬剤などを用いて、汚染箇所の拭き取りや応急的な処置を行える場合があります。弊社では、鳥取から島根を中心にご相談に応じてお問合せに合わせて対応させていただいています。
例えば、
- ・体液が広がっている場所の確認
- ・汚染箇所の拭き取り
- ・専用薬剤による処理
- ・汚染が広がることを抑えるための処置
- ・周辺への臭いの拡散を抑える処置
などです。
もちろん、早期に対応すれば必ず解体やリフォームが不要になるわけではありません。
すでに床材や下地、木部などの内部まで浸透している場合には、発見から早い段階であっても撤去や交換が必要になることがあります。
一方で、早い段階で状態を確認し、適切な応急処置を行うことで、汚染の拡大を抑えられる可能性があります。
そのため、
「まだ特殊清掃を依頼するか決めていない」
という段階でも、まず現場の状況を専門業者に相談することには意味があります。
特殊清掃だけで済む?それとも床の解体が必要?
孤独死があった家で、ご家族が特に気にされるのが、
「リフォームしないといけないのか?」
という点です。
これは、実際の現場を確認しなければ判断できません。
例えば、汚染が床表面にとどまっている場合は、適切な清掃や薬剤処理などで対応できる可能性があります。
一方で、
- ・床材の内部まで浸透している
- ・床下地まで影響している
- ・木材に体液が入り込んでいる
- ・長期間経過している
- ・清掃後も臭いが残る
といった場合には、床材や壁・ドアなどの撤去や交換が必要になることがあります。
つまり、
「孤独死があった=必ず床を解体する」
ということではありません。
現場の状態を確認して、
清掃で対応できる範囲なのか
↓
部分的な撤去が必要なのか
↓
床下まで確認する必要があるのか
を判断することが重要です。
特殊清掃をしても臭いが残ることがあるのはなぜ?
特殊清掃を行ったにもかかわらず、
「まだ臭いがする」
というケースがあります。
これは、表面を清掃しても、臭いの原因となるものが床材や木材などの内部に残っている場合があるためです。
そのため、特殊清掃では単純に床を拭くだけではなく、臭いの発生源や付着箇所を確認して処置することが重要になります。
なお、特殊清掃を行ったからといって、どのような現場でも臭いが完全になくなるとは限りません。
特に建材の内部まで臭いの原因が入り込んでいる場合は、追加の処置や部分的な撤去が必要になることがあります。
詳しくはこちらの記事でも解説しています。
特殊清掃後、その家をどうする?
特殊清掃や必要な処置が終わったら、次に考えるのが、
「この家を今後どうするのか」
ということです。
大きく分けると、次のような選択肢があります。
① そのまま住み続ける
ご家族がその家に住み続ける場合です。
特殊清掃だけでなく、臭いや建材への影響などを確認し、必要な処置を行います。
見た目がきれいになっていても、臭いが残っている場合には原因を確認する必要があります。
② 必要な部分だけリフォームする
床や壁紙などに影響がある場合には、部分的なリフォームを検討します。
ただし、
「臭いがするから壁紙を張り替える」
というように、見えている部分だけを新しくすれば解決するとは限りません。
臭いの原因が床下や木材などに残っていれば、壁紙を新しくした後に臭いが戻ってくる可能性もあります。
そのため、リフォームを行う場合も、まず原因となっている箇所を確認することが重要です。
③ 売却する
誰も住む予定がなく、家を手放す場合には売却を検討することもあります。
その場合は、
- ・特殊清掃
- ・消臭
- ・家財整理
- ・必要な部分の修繕
- ・不動産会社への相談
などを順番に考えることになります。
「特殊清掃をしてから売却するのか」「どこまで修繕するのか」などは、建物の状態や今後の利用方法によって変わります。
④ 解体する
建物の状態や今後の利用予定によっては、解体を選択する場合もあります。
ただし、
孤独死があったから必ず解体しなければならないわけではありません。
床や建材の状態、臭いの残り方、建物そのものの状態、今後の利用予定などを確認したうえで、清掃・部分的な撤去・リフォーム・解体のどれが適しているのかを考えることになります。
「とりあえずリフォーム」は注意が必要
孤独死があった家で、
「臭いが気になるから壁紙を全部張り替えよう」
「床を新しくすれば大丈夫だろう」
と考えることもあるかもしれません。
しかし、臭いの原因が床下や木材などに残ったまま、表面だけを新しくすると、後から臭いが戻ってくる可能性があります。
そのため、
特殊清掃
↓
汚染・臭いの原因を確認
↓
必要に応じて床材などを撤去
↓
原因部分を処置
↓
必要なリフォーム
という順番で考えることが大切です。
孤独死を発見したら、早めに相談することがその後の選択肢を広げます
孤独死を発見した直後は、ご家族も、
「何から始めればいいのか分からない」
「特殊清掃が必要なのかも分からない」
という状態になることがあります。
それは当然のことです。
だからこそ、必要な確認や手続きが終わり、現場への立ち入りが可能になった段階で、できるだけ早く専門業者へ相談してください。
早い段階で現場を確認できれば、
- ・体液がどこまで広がっているか
- ・床や建材への浸透があるか
- ・応急処置が可能か
- ・特殊清掃で対応できる範囲はどこまでか
- ・床材の撤去が必要か
- ・リフォームまで必要になりそうか
などを判断する材料になります。
場合によっては、早期に応急処置を行うことで、その後の汚染の拡大を抑えられる可能性があります。
「まだ正式に依頼するか決めていないから連絡しにくい」と考えず、まず状況を伝えて相談することも大切です。
まとめ|孤独死があった家は、まず早めに状態を確認する
孤独死があった家は、特殊清掃をすれば必ずすべて元通りになるというものでもありません。
一方で、孤独死があったから必ず床を解体したり、家を取り壊したりしなければならないわけでもありません。
体液などの汚染がどこまで広がっているのか、床や建材の内部まで浸透しているのか、臭いの原因がどこにあるのかによって、必要な対応は変わります。
そのため、
発見
↓
必要な確認・手続き
↓
早期に現場を確認
↓
必要に応じて応急処置
↓
特殊清掃・消臭
↓
床などの状態を確認
↓
必要なら部分撤去・リフォーム
↓
住む・売却・解体など今後の方向を決める
という流れで考えると分かりやすいでしょう。
特に覚えておいていただきたいのは、
体液などは、時間の経過や建材の状態によって、床や木部などの内部へ浸透してしまう場合があります。
ということです。
発見後、現場への立ち入りが可能になったら、できるだけ早い段階で専門業者に相談することで、応急処置など、その時点でできる対応を検討できます。
特殊清掃を依頼するかまだ決めていない場合でも、「まず現場の状態を確認してほしい」という段階から相談することができます。